住宅ローンの基礎知識1|資金計画を考える
2024年12月07日
住宅ローンの必要な基礎知識で、主に4つのポイントに絞って説明します。
4回に分けて記事を書きますので、これを読めば住宅ローンの基本的なことが分かるでしょう。
第1回は、資金計画について説明していきます。
||資金計画||
住宅の取得を考える場合、住宅ローンの返済計画だけでなく、ライフプランを考える必要があります。
ライフプランは人それぞれで、住宅取得の他にも、例えば出産やお社生の進学、老後資金など、将来、必要な支出額の目処を立てましょう。
教育費用が何年後にどのくらい必要か、定年後の老後の生活費のための資金はどれくらい必要かを把握し、住宅ローン返済が始まっても、計画的に貯蓄することが必要です。
||返済期間の目安||
定年後は、現役で働いている時のような収入額を得ることはあまりありません。
ですので住宅ローンは定年までに完済できるような計画を立てることが重要です。
退職金で住宅ローンの完済を計画する方もいますが、退職金は老後の生活の蓄えとして残しておいた方ができれば安心です。
定年後まで返済が続く返済期間を設定する場合、、返済額相当んお資金を別に準備したり、住宅ローンの借り換えや一部繰上げ返済により返済額を軽減するなど、「定年後の返済が生活の負担とならない住宅ローンなどの見直し計画を考えておきましょう。
例えば、返済期間の目安は、定年が65歳の場合は
65歳ー返済開始の年齢=返済期間となります。
||金利タイプの選び方||
金利タイプを選ぶ際は、金利の上昇、下降などの動向だけでなく、自身のライフプランに合った金利タイプを選びましょう。
収入が減ったり、教育費がかさむ場合など、家計収支に変化がある場合や、金利上昇によるローン返済額の増加に対応できるかどうかにより、住宅ローンの金利タイプの選び方は異なります。
金利タイプ選びの例
・教育費の負担が重くなる場合(私学への進学など)
・金利が上昇して、返済額が増えても共働きできず働き手が1人の場合
・自営業など収入が大きく変動する家庭の場合
→全期間固定金利型
・収入に余裕があるうちに早く返済したい場合
現在は共働きで、将来どちらかが仕事を辞める予定がある場合など
→全期間固定金利型+変動金利型
または固定金利期間選択型
または変動金利型
・金利が上昇して返済額が増えても返済できる場合
共働きのご家庭
・短期間で完済できる場合
定年退職までの期間が10年など短期間に完済したいご家庭
・金利の固定期間終了後に収入が増える見込みのある場合
今は夫婦のどちらかだけが仕事をしていて、のちに共働きになる予定、など
→固定金利期間選択型
または変動金利型
||借入れ後のローンの見直し||
借入れ当初の計画通りに返済できるとも限りません。
金利上昇により、返済額の増加や家計収支の変化により、返済が苦しくなることも考えられます。そのようなリスクに対応するためにも、住宅ローンの見直しは必要です。
住宅ローンをうまく返済するには、金利動向や家計収支の変化に応じて、ローンを定期的に見直すことが重要です。
ローンの見直す時期や対応策としては、下記のようなものがあります。
・変動金利型や固定金利期間選択型の金利見直し時期に、金利が上昇傾向にある
→条件変更、借換えによる金利タイプの変更など
・返済が苦しくなった
→条件変更(返済期間の延長、返済額を一定期間減額)、借換え(返済額軽減)など
・定年を機に見直したい
→借換え、繰上げ返済(期間短縮型・返済額軽減型)
・資金に余裕がある
→繰上返済(期間短縮型・返済額軽減型)
一度住宅ローンを組んだら、その条件で返済し続けるのが良いわけではありません。
定期的に見直し、自身のライプランに合ったより良いローンの組み方を選んでみてください。