任意売却を成立するための4つのポイント
2023年05月20日
前回の記事では、任意売却とはどんなものか、競売と比較しながらメリットとデメリットをお伝えしました。
今回は、任意売却を成立するためのポイントと、また任意売却のデメリットを回避するための方法をご紹介します。
||1.売り出し価格の設定に注意||
市場よりも価格が高すぎる場合、どれだけ売却活動を行なっても、任意売却が成立する可能性が低くなってしまいます。
基本的な事ですが、周辺の相場から見ても妥当な価格を設定すれば、購入希望者が現れる可能性が高くなるでしょう。
売り出し価格を市場価格と乖離しないようにすることがポイントです。
||2.物件の内見をしてもらう||
任意売却を行う際は、物件の引き渡し直前まで、その場所に住んでいる状態となります。
そのため、内見で購入希望者に家を見てもらう場合は、生活している状態の家に来てもらうことになります。
生活しているところを他人に見せたくないという方も多いと思いますが、実際には中を見なければ購入したくない買い手の気持ちも理解してあげましょう。
||3.任意売却のノウハウがある不動産業者を選ぶ||
任意売却は通常の不動産売買契約と違う事があるため、不動産業者選びが重要です。
どの不動産業者でも良いというわけではありません。
競売が始まるまでに買い手を見つけるというスピードが重要なため、
任意売却の経験が少ない業者に売却依頼をするのはリスクがあると考えておきましょう。
||4.親子や親族による買い戻しを行う||
先にお伝えしましたが、任意売却を成立させるためのポイントは決められた時間内に買い手を見つけることができるかどうかです。
基本的には不動産業者に依頼をし、第三者の買い手を探しますが、すぐに買い手が見つかるとも限りません。
その時に買い手の候補者となるのが、「親」や「子ども」あるいは「親族」です。
決められた時間内に任意売却を成立させるために、確実に購入することができる親子、もしくは親族に物件を購入してもらうことも視野に入れましょう。
購入した親子や親族と賃貸借契約を結ぶことで、その物件に引き続き住むことができるというメリットもあります。
任意売却のデメリットの回避をするために
||リースバックを利用する||
リースバックは、住んでいる自宅を第三者に売却する一方で、その第三者と賃貸借契約を結ぶという取引です。
新たな所有者となる人は、購入後すぐに家賃収入を得ることが可能になります。
また、以前の所有者はその家に住み続けたまま、住宅ローンの支払い義務から解放されます。
ただ、リースバックによって自宅を売却しても、その後に家賃を支払続けなければいけません。
そのため、経済的な負担は必ずしも少なくなるわけではないので注意が必要です。
また、リースバックができるかどうかは、その物件を投資目的で所有したい人が現れるかどうかにかかっています。
物件の利便性、また将来性など特別な魅力があれば投資目的で購入する方も現れると思います。
そのため、一般的な戸建住宅でリースバックが成立するのは、売却自体よりもハードルが高いのが現状です。
いかがでしたか。
今回は任意売却を成立させるためのポイントを4つ、そして任意売却のデメリットを回避するためのポイントをお伝えしました。
少しでも参考になれば幸いです。