家を購入するときの基準

2023年09月25日

注文住宅の購入を検討し始めると、「叶えたいこと」がたくさん出てきて夢が大きく広がりますよね。

 

ですが、実際に購入する段階になると現実的な部分が見えてきます。

 

一生のうちで最も高い買い物だからこそ、自分と家族にとっての「理想」を追い求めつつ、現実を見据えることが大切です。

 

今回は、理想の住まいを手に入れるために必要な基準を解説していきます。

 

 

 

||理想の生活とは?||

 

住宅展示場を覗くと、大きく綺麗に飾り立てられたモデルハウスを見ているうちに理想が膨れ上がってくるでしょう。ですが、自分たちの生活スタイルによっても理想の家が異なります。

実際に暮らし始めてから後悔しないために、住宅選びよりも、まずは「生活の理想」を見つめることが良いでしょう。都市部でスタイリッシュな生活もあれば、ゆったりとした時間を楽しむスローな生活もあります。

 

 

 

 

人生設計

 

家選びの前に、まずは人生設計を行いましょう。

 

家の購入には、様々な判断基準があります。 多くの方にとっては、人生の内で最も高い買い物になりますので、お得な「今が買い時」と言われる物件を購入するのもひとつです。ですが家選びの本質を見失い結論を急ぐと、「こんなはずじゃなかった」という失敗につながる恐れもあります。理想の家選びは、自分の人生設計が軸となっていくことが大切です。

子供は何人になるのか、いつ家を出るのか、両親とは一緒に暮らすのか、どんな車に乗るのか…など、必ずそうなるとは限りませんがイメージをしておくことが大切です。

 

 

 

具体的な理想の物件

 

人生設計をイメージしたら、さらにあなたのライフステージをひとつずつ具体的にイメージしてみましょう。

 

子供が2人なら、子供部屋は2部屋は必要です。両親と一緒に暮らす場合は、二世帯住宅、バリアフリーの家、敷地が広ければ階段のない平屋にするなどあります。

大きな車に乗る場合、駐車場も広さが必要です。共働きなら、通勤に便利な立地なども考えます。

住宅ローンの完済はいつを目指すか、それにより支払いが可能な金額も変わります。

人生の条件を洗い出していくと、どのような家がライフスタイルにふさわしいかが、次第に見えてきます。

 

 

 

経済面ではどうか

 

「一生に一度の買い物」と言われるマイホーム。それほど高価な買い物です。

だからこそ、経済面での戦略がとても大切です。住宅購入の際は、住宅ローンを利用するケースがほとんですが、その場合は月々の返済額だけでなく、完済時期についても計画する必要があります。また、知識としても減税制度や住宅ローンの仕組みに関しても把握しておきましょう。

金額だけにとらわれて、結果的に粗悪な家や自分に合わない物件を購入してしまうこともありえます。長期的な視点から、その物件の価値を見極め、住宅性能に関してもきちんと把握した上で判断しましょう。

 

 

 

||注文住宅の性能||

年々、住宅の性能は向上しています。昨今の住宅は耐震性や耐久性はもちろんのこと、バリアフリー構造、防犯や省エネに関してもよく研究されています。あなたの理想の暮らしを実現するためにはどんな住宅性能があるのか、情報集してから購入を検討しましょう。

 

 

 

バリアフリー構造

バリアフリーを取り入れると、快適で安心を得られるだけでなく、経済的なメリットもあります。自治体によっては税制の優遇措置があったり、補助金の交付を受けることができます。

また、後からリフォームで機能を追加するよりも、最初からバリアフリーを取り入れて建築する方が、コストを削減できます。

生涯住み続ける家に関してはバリアフリー構造の導入をおすすめします。

 

 

 

 

||理想の住宅を手に入れるために||

 

様々な情報を得ると、翻弄されることもあるでしょう。客観的な視点と正確な知識を持つことが必要ですが、主に3つのことをメインに知っておきましょう。

 

・住宅ローン

・住宅の品質

・関連法規

 

 

・住宅ローン

具体的にはローンの種類、金利計算の仕組み、シミュレーションの計算方法です。返済の負担が変わることがあるので専門家に聞きながら知識を得ておきましょう。

 

 

・住宅の品質

住宅の具体的な性能や規格を知ることが大切です。住宅の品質は、例えば住宅性能表示の項目で測ることができます。例えば「構造の安定性」や「火災時の安全性」、「劣化や維持管理などの性能」です。これらの表示項目によって判断できるようになるためには、基礎的な知識を身につけておくことです。

住宅性能表示は、法的に定められていますので、不動産業者や建築会社にしっかりと確認しましょう。

 

 

・関連法規

万が一、欠陥住宅などでのトラブルが起きたとき、裁判では関連法規を知っているかどうかが明暗を分けることがあります。業者が調べてくれますが、関連法規はご自身で調べておくことも大切です。

 

 

 

住宅選びに関しては、見た目や金額など、表面的で分かりやすいところから検討しがちですが、理想の生活を実現するための理想の家づくりに必要なことは、まずご自身の人生全体を考えていくこと、そして必要となる様々な知識を正しく身につけることです。

憧れのマイホームを実現していくためにも、じっくりと時間をかけて、ご家族と話し合いながら理想へ近づけてください。