住宅ローンの基礎知識4|返済方法について
2025年01月11日
||返済期間について||
ローンを組む際のポイントの一つとして、返済期間を何年にするかがあります。
返済期間は、ローンごとに借り入れする人の年齢などで最長年数が決められています。
資金計画を立てるときには返済期間を最長年数で設定しがちですが、返済期間を長くすると毎月の返済額を低く抑えることができます。総返済額は増えます。
ですが逆に返済期間を短くすると、毎月の返済額は増えますが、総返済額を抑えることができます。
返済期間をどの程度まで短縮できるかを計算してみることが必要です。
返済期間はできれば短く設定する方がいいのですが、試算した返済額に無理があってはいけないので、長期で設定せざるを得ません。
また、今は無理がなくても将来的に家計を圧迫する可能性がある場合は、毎月の返済額を抑えるために長期にする方が安全です。
もしも毎月の家計に余裕があれば、途中で期間短縮型の繰上返済をするなどをすると、定年後に残債がないようにもできます。
||返済方法とは||
返済方法には、元利均等返済と元金均等返済があります。
⚫︎元利均等返済
毎月の返済額(元金+利息)が返済期間を通じて一定額となる返済方法です。
メリットは、返済額が一定のため、返済計画が立てやすいということと、元金均等返済に比べて、返済開始当初の返済額が少ないことです。
デメリットは、同じ返済期間の場合、元金均等返済よりもローンの返済総額が多いことと、元金の減りが遅いことです。
⚫︎元金均等返済
毎月一定の元金と、残元金から計算した利息を合計した金額を支払う返済方法です。
メリットは、返済額(元金+利息)は返済が進むにつれ少なくなることです。
元利均等返済に比べて元金の減少が早いため、同じ返済期間の場合は、元利均等返済よりもローンの返済総額は少ないです。
デメリットは、返済開始当初の返済額が最も多く、当初の総返済負担率が高いため、元利均等返済に比べて、借入可能額が少なくなる場合があります。
ご自身の家計に合ったプランを選んでいきましょう。
||繰上返済とは||
毎月の返済以外に、残高の全部または一部を返済することを繰上返済と言います。
返済期間の途中で全額返済する「全額繰上返済」と残高の一部を返済する「一部繰上返済」があります。
一部繰上返済には、2パターンあります。
⚫︎期間短縮型
月々の返済額は変えず、借入期間を短縮する方法です。
メリットは短縮した期間について、返済が早く終わることと、返済額軽減型と比べて支払利息の総額を減らすことができます。
デメリットは、多くの金融機関では短縮した期間を再度延長することができないことです。
⚫︎返済額軽減型
借入期間を変えず、月々の返済額を少なくする方法です。
メリットは、毎月の家計が厳しくなったときに毎月の返済額を減らすことができます。
デメリットは、期間短縮型と比べて支払利息の総額が多くなることです。
繰上返済を早めに行うことで定年後などの先々に将来の支払いを短くすることができますが、手元資金がそれだけ減少するため、生活に支障をきたさないようにしましょう。
また、支払い手数料については、無料の場合も金融機関によってはあります。
繰上返済額がいくらからも金融機関によりますので併せて確認しましょう。