コロナ禍でも不動産売却が高まる理由①

2022年07月28日

新型コロナウイルス蔓延のため、初めて緊急事態宣言が出されたのは2020年4月7日。

 

それから不動産会社はお客様との対面をなるべく控えました。

 

対面を避けるために内見を断る売主もいたり、

買主も案内を避ける人が増えました。

 

そのため、不動産の成約件数は大きく減少。

 

しかし、その後2020年5月半ばに緊急事態宣言が解除されると

翌6月の成約件数は5月の約2倍近くにまで戻りました。

 

ステイホームの期間中、不動産の購入を検討されいている方はインターネットで物件をくまなく探していた可能性が高いです。

 

何がお伝えしたいかというと、新型コロナウイルスが蔓延する状況下でも、物件を探したり、内見したいという気持ち、家を購入したいという意欲は下がっていなかったと言えます。

 

下の図を見てください。

 

図を見ると、今が売り時ということがわかります。

なぜ今が売り時なのでしょうか。

 

 

3つの要因を挙げてみます。

 

 

1.買取業者に物件情報が回ってこない

2.新築マンションの販売が低迷

3.不変の購入意欲

 

 

今回は、1.買取業者に物件情報が回ってこない、に焦点を当てて解説していきます。

 

 

 

コロナ禍でも不動産売却が高まる理由1

買取業者に物件情報が回ってこない

 

不動産売却の方法は、大きく分けると2つあります。

 

1、仲介:個人の買い手を探す

2、買取:所有者様より不動産会社が直接購入

 

ここから解説する要因①では買取会社に焦点を当てます。

買取会社が不動産を購入する為には物件情報を得るところから始まるのですが、その方法は主に2つあります。

 

一括査定サイト等からの査定依頼

仲介会社や不動産会社からの情報提供

 

仲介から買取までの不動産売却の流れ

 

通常の流れとしては、不動産の売却をしたい売主は、仲介会社と媒介契約を結びます。

 

媒介を得た仲介会社の仕事は「買い手」を見つけること。

不動産ポータルサイトに物件情報を掲載して、個人の買い手を募ります。

 

また、仲介会社は買取会社に買取金額の打診をします。

これが、買取会社が仲介会社から情報を得るパターンです。

 

買取会社に物件が回らない、仲介で売れる状況

 

仲介と買取での売却を比較した時に、買取は「不動産会社が安く買ってリフォームし転売する」という性質があることから、仲介よりも売却金額は安くなります。

 

そのため「仲介で売れない物件や、どうしても早く売りたい場合に買取を選択する」というのが一般的です。

売主の立場からすると、買取よりも仲介の方が高く売れるため、仲介で売れるなら買取を選択する必要はありません。

 

現在は「仲介で売りに出せば買主がつくので買取会社まで情報が回らない」という状況であり、今が売り時と言われる要因の一つです。

 

次の記事では、今が売り時と言われる要因の2つ目について解説していきます。

 

 

※画像 出典:東日本不動産流通機構

 

 

首都圏中古マンション件数の推移